昭島市・アキシマクジラ
t-casterは多摩地域の人・モノ・文化を掛け合わせたオリジナルグッズの製作を行い、
多摩地域の魅力の創造と発信をしています。
地域とゆかりのある商品製作を通じて、多くの人と共に昭島市の魅力を発掘しております。
鯨の化石ブームに沸いた盛り上がりを再び、この町に起こしたいという思いで取り組んでいます。
てぬぐいのデザインは、切り絵作家である千木良 彩夏さんの手により表現され、
多摩地域にて受け継がれる「手捺染」という染色方法で染められております。
また、製造は八王子の町おこしブランド「桑都てぬぐい」とのタイアップから誕生しました。
アキシマクジラのおしゃれな雑貨は、てぬぐい以外にもTシャツ・照明ランプ・キーケース・
てぬぐい生地から作られたパンツやアクセサリーなど多摩の作家さん達によって
様々なプロダクツとして拡大しています。
※ご購入は、メニューの製品紹介よりお求めください。
~ 200万年の時を超えた出会い ~
私たちを魅了する「アキシマクジラ」の発掘経緯を紹介させていただきます。
1961年8月20日に昭島市の多摩川の河原で200万年の時を超えて巨大な化石が姿を現しました。
発見から3日後、8月23日から本格的な発掘作業が始まりました。
各パーツが整っている化石は珍しく、世界的にも大変貴重なものだと発表されました。
200万年前の太古多摩地域は海で、昭島市は比較的陸に近い浅瀬だったのではないかと考えられています。
発掘された化石は成隣小学校の空き教室に運ばれ、復元作業が始まりました。
また、アキシマクジラが今まで発見されていない新種の可能性があると考えられ、
「クジラの新種を発見」を認められる日が来るかもしれないと期待に胸を膨らましたそうです。
1962年8月23日に約70個の骨が全て出揃い丸1年かかった復元作業が終わり、
ほぼ完全な姿でアキシマクジラが蘇りました。
~ 57年の時が経ち… 新種と認定 ~
2012年3月に「群馬県立自然史博物館」に移送され本格的な研究が進められました。
アキシマクジラはコククジラ属の中で最古の化石種であり、
これまでに知られていなかった新種のコククジラ類であると分かりました。
学名「Eschrichtius akishimaensis(エスクリクティウス アキシマエンシス)」
と名づけられました。
発見された地層から約200万年前(177~195万年前)に生息し、
体長約13.5mと推定されています。
世界的にも価値が認められたアキシマクジラは昭島市民にとっての貴重な宝となっています。
~ アキシマクジラを通じて ~
私も昭島で生まれ育ち、町のいたるところでアキシマクジラを目にしてきました。
子供の頃は「詳しくは無いけど…昭島はクジラが見つかった町なんだ。」
というくらいの認識でしたが、こうして真剣に調べていくうちに太古に生きた
アキシマクジラは地球の長い歴史を想像させ、また自分自身も地球の長い歴史の1部である。
そう思いを馳せますと、尊さと儚さを感じます。
幾つもの奇跡を経て、200万年もの長い眠りから目覚めたアキシマクジラは、
現代を生きる私たちに「太古に生きた命があり今の命がある」ことを教えてくれます。
過去~現代~未来を感じさせてくれるアキシマクジラは、
私にロマンを与えてくれております。
~ 昭島市を象徴するアキシマクジラ ~
昭島市には、数多くアキシマクジラをあしらったシンボルが点在しています。
市内を散策し探してみてはいかがでしょうか。
アキシマクジラを通じて、昭島市の魅力を発見できるかもしれません。